ADHD傾向の31歳女(続き)
先日の、ADHD傾向のあった女性のお客様の話、後日談。

どうにも気になったので、その後フォローのお電話を差し上げました。通常ならそこまでする必要の無いケースですが、多分自分で何をしていいのか混沌として道筋がついていなさそうな感じだったので。

そうしたら、初回の相談の内容はクリアになっていたので少し安心したものの、案の定その先、どんなことが起きて自分は何をすればいいかが把握できていらっしゃらない。彼女を担当する会社の担当者は、発達障害なんて分からないだろうから、通り一遍の説明をして電話を切ったらしく、抽象的概念では具体的に次に自分が何をするかイメージできない彼女のような人は途方に暮れてしまうのでした。

彼女に現在接している会社の人の仕事は私と同じ仕事。通常はざっくりと流れを説明するだけでイメージをつかめるものですが、発達障害のある人にはなかなか難しく、具体的に


「いつ、だれが、どこに行って、何をして、何と言うか。」


だけを伝えました。概略を噛み砕いて話してみましたが、彼女はそれでは混乱するばかりで、多くの情報を頭の中で整理できない様子でした。二回繰り返しましたが、その度に

「で、私は次に何をすればいいんですか?」

とおっしゃるので、ははぁ・・・、これはもうお話しするのは具体的に次のアクション一つにしぼって、しかも紙に一字一句間違えずに言う事を書いてもらった方がクリアになって安心していただけそうだと思いました。
多分、普通の大人に「どのように言ったらいいか申しますので、その通りメモしてください。」なんて言ったら、「子どもじゃないんだからバカにするな。趣旨だけ言え。」と言われそうですが、ある種の発達障害の人にはとても有効です。

彼女は当初は興奮して弾丸のようにしゃべっていたものですが、今思えば半ばパニックになっていたのかもしれません。突然発生したアクシデントにまつわる膨大な情報が一時に押し寄せて混乱し、ぐちゃぐちゃになっていたのでしょう。今回は既に落ち着いていて(でも、少し不安になることがあるとみるみる声のトーンが上がっていくのですが)メモしていただいたことをひとつひとつ復唱して確認したらとても安心した声が返ってきました。

「で、更にこの次はどうするんですか?」

彼女はこう言うやいなや、突如として不安そうに興奮してきたので、

「まずは次にやっていただく事を終えたら、向こうの会社の方がまた指示してくださいますから、その通りにされれば大丈夫ですよ。」

と敢えては話しませんでした。



息子とは違うタイプの発達障害ADHDと断定は出来ませんが、何かありそうなこのお客様も、明日の息子の姿と重ねて、できることをしてあげたい気持ちと、息子がいずれ同じように配慮がされないと混乱の中で不安な思いをすることになるのかと思うと、早く世の中の理解が深まるように祈らずにいられません。


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【2008/12/13 20:00 】 | その他の発達障害 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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